第四の消費 つながりを生み出す社会へ 三浦 展

海で寝転がって読んだ二冊目は第四の消費だ。
新商品を開発するのに、時代の流れを知りたかった。というか、知っていたが言葉にしたかったというのが本音だ。
さらなら(笑)自信が持てた。

この本の中でも、岡本太郎と出会った!彼の言葉を何度も何度も読み返すと、思わず涙が出そうになる。そんなことまでかんがえてくれていたのかと。

特にこの部分だ。
「なんだこれは、と驚き呆れながらも、ついつい嬉しくなってニッコリしてしまうようでありたい。・・・中略・・・たとえわずかなキザシでも、平気で己を開き、野放図に膨らむ精神が現れたら・・・私の万国博覧会での賭けは大成功である。」

自分の仕事の中に日本人全体の幸せを考えて、ほとんど理解されないようなものを創るって凄いことだと思う。ほんと、凄い!まさに感動だ。

さて、本題の第四の消費ですが。この手の本にか珍しく内容が濃い。ページ数も多い。

私がこの本をまとめるとこうだ。
消費とは、なにか? 消費とは、充実した時間の消耗である。

企業の寿命も終わろうとしている。そして、ものを消費する時代も時代遅れになっている。では、次は何か? 充実した時間を消費するために、ものを売るのではなく。どんな付き合いをするか。物への十分な知識と愛情を持った人間がものを売る。その点が大切である。ものが中心ではないのだ、人が中心だ!だから、薄っぺらではダメなんだ。薄っぺらで無い人間になるとよい。きっと、私の答えは一つだ。旅をしなさい。出来れば、私のオススメは(笑)もちろん、イタリアですけどね。(笑)

レバレッジメモ
P5 「物を買えば幸せになる時代は終わった。」
ということだ。時代が変化しようとしている。年寄りほど理解できないかもしれないh、理解している人ももちろんいるだろう。

P114「消費者は単にものを発見するのではない。自分を発見しようとしているのだ。」
だから、企業は顧客が何を発見しようとしているのかを提示せねばならない。本当のニーズとは何か?

P127「かつては共同体における役割が自分らしさを支えたように、今は否応なくものが自分らしさを支えている。」
今の社会は昔と違い、ものが人間の存在するアイデンティティになっていることが多い。車?服?宝石?家? それが自分らしさだと思わされている。と、いう事だ。

P157「2040年には空き家が全住宅の四十パーセントになる。」
ほら、私のいう通りだ。2012年に買った家はローンが終わる頃には資産価値ゼロだとおもう。じゃあ、借りて好きな場所に住んだり、余った住宅事情を利用して家賃を値切る。ってどう? 
それから住宅産業はこれから斜陽産業だ。

P203「消費とは、ものの消耗と再生を仮の目的としながら、実は、充実した時間の消耗こそを真の目的とする行動だ。」
充実した人生にはパソコンがあればいいか?(笑) ちがうね、あれは単なる箱だ。その後ろに繋がった人間が重要なのである。
その人たちとどう関わるかが大切である。

P270「シェア社会は、つながりたいが、縛られたく無い社会である。。・・・中略・・・つながりたければ縛られろ、という社畜的な価値観とは相反する。」
これが理解できない管理職が多い。というか、すいません。それ古いです。これが理解出来ないとイタリアには来れないね。あ、引退したらこれるとおもうけど。そのせいか?ツルマットは六十歳台のおばさん天国です。日本人の八十パーセントはお姉様達です。

さて、まとめ
すぐには、こうはならないかもしれないけど、実はもう第四の消費の時代になっている面もある。これが理解出来ないと、そのうちに会社が儲からなくなる。
だから、社員が海外に行きたいと言ったら、是非とも行かせてやってください。

ではでは、ツルマット ホテル エデンにて

第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版

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