媚びない人生 ジョン・キム ダイヤモンド社

ジョン・キムさんの媚びない人生を読みました。
一つの前の投稿でも書いたとおり、私の考えとこれ程似た人に会うと嬉しい。
大学卒業時にこんな話を聞ける人は、非常にラッキーだと思う。
そんな意味でこの本は、それを多くの人に公開している点についても意味があると思う。

媚びないとは何か?
媚びないとは、自分を安売りしないという事だ。
媚びないとは、独立であり、自主自立だ。
媚びないとは、自由そのものだ。
媚びないとは、本当の意味としての「市民」と言うことだ。
媚びないとは、人生を生きる本当のコツだ。
私の言葉で言うと、こうだし、この本でも同じ事を言っていると思う。

最近の日本人は媚びている。媚びだらけだ!
コビ田コビ男とかに改名しろ!
アメリカに媚び、中国に媚び、国民に媚び、政治家に媚びる。
親に媚びて、子供に媚びる。
上司に媚びて、部下に媚びる。
友人に媚びて、恋人に媚びる。
あ~そんなので、絶対に幸せになれない!
そんなのいらんし!

さて、前置きが長くなったけど
一言でまとめると

もし、本当に幸せになりたいなら
今日から苦しくても媚びない選択をしてみろ。
そして、その為に君はなにをするべきか考えてくれ。

さて、レバレッジメモだ。
P37「(自然体で生きるためには)前提条件として自分自身が幸せをしっかり享受できていなければいけない。ということだ。そうでなければ、自分が提供するものに対して、必ず対価を求めてしまうようになる。自分自身が圧倒的な幸せを感じていれば、そんな事はなくなる。」

それでだ、それでまず幸せになるためにはどうすればいいかというと。幸せの絶対的な基準を決めろと書いているが。私が付け加えると、幸せと決心しろといつも言っている。
あなたが決めるしか無い。なにがあなたの幸せかを。
それが決めれない人は、幸せになりようがないのだ。(笑
だって、幸せの基準はないのに、それになりたいんだろ? どうしてなるの??(笑

P39「未熟から成長へ向かうプロセスこそ生きる意味だと気づく」
「本当の幸せはこの過程にこそ潜んでいる」

少しわかりにくい。幸せはやはり目的の中には無い。金、家、車の中には本当の幸せはいない。それが幸せだと思わされている人が多い、だけど、それは本当の幸せではない。その途中でいろいろと苦労して、理解して、成長して、一人前になり。なにがあっても対応できて、なにがあっても動揺しない。その変化の中に幸せがいる。だから、悔しさの涙の中に幸せがあり。どうしようもない絶望の中に幸せがいる気がする。それを思い返すと「ああ あれが幸せだったのだ」と思えるのだろう。

P56「野良猫というものは、自由で独立した存在である。飼い主はいるが、縛られない。餌をもらい愛嬌も振りまくが、魂まで売らない。いつでも飛び出す気持ちを持っていて、でも今は飼い主にきちんと貢献する。」

奴隷になるなって、思う。独立した人間であれ。その為には自分の物を消費すためには金は借りるな。事業ならまだ良い。金を借りて家を買った人間は・・・たいてい奴隷だ。これ読んで怒り狂う奴が多いだろうね。だって、本当のことだから。(笑

P118「分類の存在は、人々の思考構造を固定化させる力を持つ」
P119「分類を壊し、再定義することが新しい価値を生み出す方法」

人は分類して、安心する。
誰かに似ているとか
これはこの分類だとか
そして、思考を硬直化して、固定化して、古い価値にしがみつく皆さん。
俺はそんなものをぶっ潰したい。跡形もなく無くしたい。
会社で見る人達は、ほとんどがそれで。
正直、あほらしい。
固定化して、硬直させて、ゆっくりと死んでいくだろう。

P152「本当の就職活動は社会に出てから5年後にしろ」

そうかもしれない。
何もわからない人が、なにを選べるというのだろう?
会社というものを理解してから、再度、挑戦すれば良いと思う。

P180「全体を意識しながら接点をつないでいくことが出来る人材の存在意義は、ますます大きくなっていくだろう」

別の人も書いていた記憶があるが、全体を意識して統合できる人。
世界を意識して国をつなぐ
社会を意識して会社をつなぐ
別部署を意識して仕事をつなぐ
これが出来る人になれば、価値は無限だと私は思う。

P206「いつまでも学ぶだけの人は、それだけの存在で終わってしまう。・・・与えることに喜びを感じる人になることだ。」

ある程度与えられる。それもいいと思う。
でも、そこで貯めたら負けだ。
お金も恩も貯めたら負け!
それが人生というゲームだ。

何かを受け取ったら、すぐにその受け取った人以外でも良いのだ。
次の人に渡すのだ。
それが、またもらえるコツだ。
駄目な人は、自分だけもらって安心している。
そうしていると、そのうち誰にももらえなくなる。
すると、それを人生では負けたという。(笑

まとめると
私が何年も考えてきたことと、すごく似ている。
面白いほど、似ている。
著者と話せば、きっとすごく分かり合えると思う。
こんな人が人を育てて、また、その育った人が人を育てれば
必ず良い国や社会になると思う。

その意味で、このジョン・キムさんのゼミ生は頑張らねばならない。
さらにこの本を読んだ。20歳代30歳代の人は、こうして生きていき。
本当の意味での市民になって欲しいと思う。

媚びない人生
ジョン・キム
ダイヤモンド社

投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: